2014年1月31日金曜日

日本初老舗のサービスが光る 「インターカルチャー」

[ INTER CULTURE ]


多摩田園都市の入口に当たる神奈川県、梶が谷
そんな閑静な住宅街にオンライン3Dプリントサービス「インターカルチャー」はある。

SOLIZE Products株式会社が日本で初めて一般ユーザー向けに
オンライン3Dプリントサービスを開始した老舗の3Dプリントサービスだ。

SOLIZE Products株式会社内にオンライン3Dプリントサービス「インターカルチャー」がある


同社では光造形機やインクジェットタイプもあわせると
全部で33台の3Dプリンターを持ち国内最大のキャパシティを誇る。

自動車メーカー、電機メーカーなど試作に関わるものづくり20年の経験を持ち、
現在でも所内で自動車部品などの試作を行っており、
開発段階の製品が多数あるとのことで厳重な情報保持体制が敷かれ、
所内撮影は基本的にNG となっている。

工業用の大型粉末造型機が並ぶ


マシン性能をアピールするプリントサービスがある中、
他社に比べ同社はマシンからではなく素材から入ったほうがわかりやすいという。

「例えば粉末造形機の場合、マシンは同じですが材料を入れ替えることで
固いガラス入りナイロンや、しなりのあるポリプロピレン、
ゴムライクなエラストマーなど様々な要求にお応えできます。
寸法再現性や、積層段差、表面の質感など、材料ごとに得意不得意がありますが、
素材サンプルもオンラインショップに豊富に用意しておりますので、
ぜひこういったサンプルで事前に確認しながら材料選定をおこなってください。」

アクリルをはじめ、石膏フルカラー、ナイロン、ポリプロピレン、ゴムライクなど
多数の中から自分の用途にあった素材を選ぶことができ、
これらをオンラインでの自動見積りで即座に価格がわかることも同社の特徴だ。


強みは自社独自の材料開発「ウッドライク」

「インターカルチャー」の最大の強みは他社と異なり、
自社内での材料開発が可能なこと、社内のエンジニアが日夜研究をおこない
3 Dプリントのための新素材開発を行っている。

その研究開発から生まれた新素材が「ウッドライク」木材のような不思議な素材だ。
主となる素材は杉の木で森林保護と環境保全活動の観点から間伐材を採用し、
これを微細粉末に加工したものとナイロン粉末を合成した素材に
炭酸ガスレーザーを照射し焼結させて一層ずつ造形を行う。

積層方向によっては木の年輪の様な表現が可能で、
ざくりとした野趣あふれる素材感にほのかに木の香りがただよう。

ウッドライクなら比較的大型の造形が可能

素材の性質から細いディテールの造形には向かないが、
逆に大きなモノを作る場合に圧倒的な価格メリットがあるという。
この素材で楽器を作ったらどのような音色を奏でるのだろうか。
逆に素材から創作意欲を湧かせる魅力ある素材だ。




豊富なサイト情報

サイト内の情報も情報サイト並にわかりやすく、かつ豊富に用意されており
3Dプリンティングに関し”創る”、”語る”、”買う”と3つの切り口からアプローチする。

3D出力の造形方式や出力精度、データ作成について詳しく解説した”創る”。

ここでは対象の3Dデータがなくとも価格の目安や、
自動見積りページがあるので値段は即時に判る、また3 Dプリント製品を
直接購入することのできる”買う”では3Dプリントによる精巧なスケールモデルや
デザイナーとのコラボレーションモデルの購入が可能な他、3Dプリンタそのものも
同サイトで購入することができる。

”買う”では3 Dプリントならではの個性的な形状の作品を購入できる


中でも”語る”はフリーの3Dモデリングソフトを使用した
モデリング入門や出力された製品の仕上げなど、わかりやすく解説し、
これから3Dを初めてみたいという初心者ユーザーにも
丁寧に3Dモデリングの世界を紹介してくれる。



ものづくり20年の経験を活かした3Dプリントサービス

その歴史からまだまだ企業からの試作依頼が多い同社だが
個人での依頼も増えてきている。試作経験のある企業とのやりとりと異なり、
個人ユーザーでは一回で確実にデータを作成できるユーザーも少ないことから
データ送付後の手厚いサポートサービスが同社の自慢だ。

送付したデータが積層ピッチと合わずプリントでの再現性が厳しい場合でも
事細かに図示された確認資料を作成しユーザーと事前に打ち合わせを重ねる。

簡単な内容なら同社で修正を行ってくれる場合もあるという
このサポートの丁寧さが話題となりユーザー間で口コミで伝わっているという。
再現性や不自然な形状については実作業の前に細かくチェックされるので安心だ


「他の3Dプリントサービスとの最大の違いは
ものづくりの会社がキチンとやっているということです。

製造業のことをまったく知らずにサービスを運営されているところもあります。
その場合「本当はこういう出来上がりの感じではなかった」というものが
帰ってきてしまうケースもあります。ただプリントするだけであれば、
それでもよいのかもしれませんが、
私達はそれを使って最終的にどのようなことがしたいのか?
というところまで踏み込んでご相談させていただきます。

たとえば綺麗なモックを作りたいというご要望なら、
3Dプリント後の仕上げや塗装なども対応することができますので
本当に作りたいものがある方は20年のものづくりの経験とノウハウをもつ
私達をぜひご利用ください。」


豊富な3Dモデリングに関する情報の豊富さ、
データ送付での自動見積もりや実作業前のデータ確認の丁寧さなど
3Dプリントを文化として育てていく気概が感じられ、まだまだ黎明期である
3Dプリンタだからこそ価格メリットだけではない同社のサービスが光る。

3Dプリントに興味をもったユーザーのファーストチョイスとして
オンライン3Dプリントサービス「インターカルチャー」はふさわしいと言える。

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